以前、カテゴリー7のLANケーブルは要らないという記事を書きましたが、技術的な部分で色々と間違っていたので改めて書き直します。
結論は変わりませんけど。

前回記事は戒めとして残しておきます。

【旧記事】自宅用のLANケーブルにカテゴリー7は要らない!!

    個人利用でカテゴリー7のLANケーブルは不要

    結論から書きます。

    • カテゴリー7(Cat7)準拠を謳っている市販のLANケーブルは不要です。
    • もしあなたが、ご自宅で10Gbpsの環境を構築したいのであれば、『カテゴリー6A(Augmented Cat6)』のLANケーブルが最適です。
    • 10Gbpsの環境が不要であれば、しばらくはCat6、Cat5eで全く問題ありません。

    なお、当然ながらカテゴリー8も不要です。

    10Gbpsに対応している個人向けのサービス・機器がほとんどない

    Cat7が10Gbpsに対応していても、同じく10Gbpsに対応している回線サービス、ルータ、端末がないと、10Gbpsの通信は実現できません。
    では、実際どうなのか、と言うと。。。

    1. 速度10Gbpsに対応している回線サービスがほとんどない
    2. ルータやスイッチ(スイッチングHUB)が10Gbpsにほぼ対応していない
    3. 端末が10Gbpsにほぼ対応していない
    4. NBASE-T(2.5GBASE-T、5GBASE-T)が普及する可能性
    5. RJ-45コネクタでCat7を謳っているLANケーブルはそもそも規格に準拠していない

    では、この5つについて詳しく見ていきましょう。

    1. 速度10Gbpsに対応している回線サービスがほとんどない

    2019年8月現在、10Gbpsに対応しているインターネット回線は以下の通りです。
    少ないですね。。。
    ※()内は月額料金

    • auひかり ホーム10ギガ (¥6,180〜¥6,380)
    • NURO光10G (¥6,480/1年目のみ¥3,980)
    • eo光 (2019年サービス開始現在、関西圏限定)

    2. ルータやスイッチ(スイッチングHUB)が10Gbpsに対応していない

    調べた限り、2019年8月時点で10Gbpsに対応しており、かつ10GのLANポートを持つルータは、auひかりホームのレンタル専用「Aterm BL1000HW」のみの模様です。

    いくらLANケーブルが10Gbpsに対応していても、回線サービスが10Gbpsに対応していて、ルータが1Gbpsまでしか対応していないとなると、このルータが通信速度を落としてしまうポイントとなってしまいます。

    3. 端末が10Gbpsにほぼ対応していない

    端末側で10Gbpsに対応している製品もほとんどありません。
    対応しているものは以下のものくらいでしょうか。
    ※他にあれば、ご指摘ください。。。

    • iMac Pro
    • Mac mini (2018) 上位モデル

    とはいえ、10GBASE-Tに対応したUSB変換アダプタも出始めてはいるみたいなので、これらを利用することで対応できなくはなさそうです。

    4. NBASE-T(2.5GBASE-T、5GBASE-T)が普及する可能性

    近年、企業ネットワーク向けに、安価に高速化できるNBASE-T(2.5GBASE-T、5GBASE-T)と呼ばれる規格が出てきています。
    ※2.5GBASE-T: 2.5Gbpsの通信速度に対応/5GBASE-T: 5Gbpsの通信速度に対応
    この規格は、従来のCat5eやCat6といった、普及帯のLANケーブルを流用してネットワークを高速化できます。

    個人向けには今のところASUS ROG Rapture GT-AX11000 のみが対応しているようですが、今後10Gとまでは行かずとも10Gと比較して安価にネットワークの高速化が見込めるかもしれませんね。

    5. RJ-45コネクタでCat7を謳っているLANケーブルはそもそも規格に準拠していない

    最後に根本的なお話です。
    そして、私も勉強不足で知らなかった部分です。

    家電量販店で販売されているCat7対応・準拠を謳っているLANケーブルは規格に準拠していません。
    規格上、Cat7のコネクタ(LANの端子)は『GG45』『TERA』『ARJ45』の3種類で、Cat5e・Cat6・Cat6Aの「RJ-45」と異なります。
    (GG45のみRJ-45との下位互換性あり)

    そもそも、コンシューマ向けの市場に、これら3種のコネクタ『GG45』『TERA』『ARJ45』に対応しているルータ製品はありません。

    そして、カテゴリー8に至っては、規格化すらされていません。

    結論

    結論です。
    これを機に、LANケーブルを購入を検討しているあなたは、選定しているものをぜひ見直していただければと思います。

    • Cat7のLANケーブルは買う必要はない。(もちろんCat8も)
    • 家電量販店に出回っているCat7のLANケーブルは、そもそもCat7の規格に準拠していない。
    • Cat7準拠のLANケーブルを接続できる家庭向けルータ製品が無い。
    • 10G環境を構築するにしても、Cat6Aが最適。
    • 将来的に、Cat5eやCat6で、2.5G、5Gといった高速化が可能

    参考にさせていただいたページ

    https://www.teradas.net/archives/21843/
    https://home.jeita.or.jp/upload_file/20170526155244_U0L4f8GSAu.pdf#page=20

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